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大学自慢 2016年11月14日 久留米大学

【大学MVS vol.4】授業を通じて災害復興に取り組む!

大学生になると、どんなことができるのか?それは人それぞれ。今までやってみたかったことをより深く追求したり、新しい人・出来事との出会いの中で何かを始めてみたり。大学生は自分で考え、積極的にチャレンジすることで、高校生の頃とは違った大きな可能性が広がります。そんな大学生の活躍の様子を「大学MVS ~Most Valuable Student~」と題したシリーズで紹介します。
久留米大学 法学部 国際政治学科3年 奈良田 和大さん
●九州北部豪雨の被災地でボランティア活動を展開!

私は平成26年の一年生の時、「久留米・筑後体験演習」を受講し、二年前の九州北部豪雨で被害を受けた八女市星野村の災害復興活動に参加しました。私は北九州市出身ですが、当時は九州北部豪雨のことは全く知りませんでした。このため、初めて星野村に向かったとき、重機を使って工事に励むボランティアの方たちを見て衝撃を受けました。同時に、災害から二年が経っても工事は続き、ボランティアが必要な状況であることを知らなかった自分を恥ずかしく思いました。
星野村に刻まれた九州北部豪雨の傷痕 ― 同じ県出身の私でさえ知らなかったことを他県の人たちがどこまで知っているだろうか?この災害に対する人々の記憶は時間が経つに連れて風化していくのではないだろうか?そう考えた時、私にもできることがあると考え、「久留米・筑後体験演習」をサポートするサークル久留米大学災害支援ネットワーク「ゆめくる」に入りました。
いまでは授業終了後、「久留米・筑後体験演習」の先輩として、また「ゆめくる」のサークル員として、受講生と星野村の皆さんを繋げる接着剤役として授業のサポートを続けています。さらに、授業以外にも「ゆめくる」の月一回の活動として星野村での復興支援活動も続けています。
私はこれらの授業や活動を通して、人や地域に貢献する喜びとともに、一人ひとりの力は小さくとも集まれば大きな力になりえる「協働」の意義を学び取ることが出来ました。さらに、星野村の抱える「過疎化」など、地域創生という新たな課題を考えるきっかけにもなりました。

01
●防災意識を高める地域活動にも参加!

現在、私は星野村復興支援活動に加えて、福岡県主催のシンポジウムにも参加し、他の団体との連携を深めながら星野村の現状を伝えています。また、久留米市で災害への対処能力などを養う防災ゲーム「クロスロード」を地域住民、行政と一緒になって行っています。この他、楽しく防災・減災に取り組むために、子どもたちと一緒に防災グッズ作りや地域の保育園と協力して公園で防災キャンプなども実施しています。
星野村で学んだことを地域での活動へ活かすことで、地域の皆さんの防災意識の向上はもちろん、住民同士の連帯感を育み、緊急時に助け合う地域の実現をめざしています。

02
 
久留米大学ってどんな大学?<大学担当者から>
●人間力を養い、主体的に学び、行動する人材を育成!

奈良田君が飛躍するきっかけになった講義「久留米・筑後体験演習」は、「地域に貢献する人材育成をめざす」という久留米大学の理念を踏まえ、一年生が久留米・筑後地域での実体験を通して社会の課題に自分で気づき、人間力を養い、その後の大学生活において自分が学ぶべきことを認識して主体的に学問に取り組む姿勢を身に着けることを到達目標としています。
この講義は、各学生の希望にできるだけ沿った体験先を決め、学部(文・法・経・商・医)を超えたグループ編成で実施。半期で3回の学外体験演習と学内における分野別事前講義や文献検索、レポート作成、プレゼンテーションの指導とを組み合わせ、大学と地域の連携を図りながら進めるアクティブラーニングです。平成26年度より開講している同講義の体験先は、約20団体(企業、行政機関、NPO法人等)にも及びます。
奈良田君は、体験先の一つであるNPO法人「がんばりよるよ星野村」の最初の受講生で、その後も自主的に継続して星野村に関わり続けた学生です。この講義では、学生が様々な受け入れ先やそれらの地域と関わり続けるきっかけとなったり、大学で学ぶことの意義が明確になるきっかけとなったりする講義として内外から高い評価を受けています。

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●大学からのメッセージ「学生の社会貢献を全力サポート!」

久留米大学は、社会に貢献したい学生に対して講義の枠組みを超えて活躍できるように様々な支援体制を整えています。今年度は、熊本の復興支援をしたいという学生グループに支援物資の受付と保管をする部屋の貸出、災害ボランティア説明会の会場の貸出、災害ボランティアバスの費用の負担などを行いました。いずれの企画も学生主導ですが、教職員が様々な形でそれらの企画をサポート。これにより、支援物資は様々なルートで被災者に届けることができました。併せて、説明会や災害ボランティアバスによって、沢山の久留米大生が熊本復興支援活動に参加するきっかけになりました。
この学生グループの中には奈良田君だけでなく、久留米・筑後体験演習(星野村)でお世話になった歴代の学生や他の体験先の学生が多く参加し、それぞれの体験先で学んだことやその後継続して学んだことを実践していました。社会に貢献したい学生を全力でサポートする本学であなたも一緒に学びませんか。

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