大学生になると、どんなことができるのか?それは人それぞれ。今までやってみたかったことをより深く追求したり、新しい人・出来事との出会いの中で何かを始めてみたり。大学生は自分で考え、積極的にチャレンジすることで、高校生の頃とは違った大きな可能性が広がります。そんな大学生の活躍の様子を「大学MVS ~Most Valuable Student~」と題したシリーズで紹介します。
平成28年4月14、16日、マグニチュード7を超える強い地震が九州を襲い、私の出身地である熊本にも大きな被害をもたらしました。テレビカメラが映し出すビルや家屋が倒壊した街並み、それを見るたびに私は「幼い頃から親しんできた熊本の姿じゃない」という辛さから涙があふれ出ました。以来、故郷を思って悲しみにくれる日々が続きました。しかし、悲しんでいるだけではなにも変わらない、私にも出来ることがあると自らを奮い立たせ同じ熊本出身の友人と募金箱を持ち、大学のエントランスや学生ラウンジで泣きながら募金活動をしました。
同時に「もっと何かできないか」と考えて、福岡市が主催する支援物資のボランティアに参加。午前10時から午後8時まで物資の仕分け、箱詰め、現地への輸送トラックの荷出し、運搬作業、ボランティアの受付を行いました。ボランティア活動に汗を流していると、同じ気持ちの人たちと「思い」を共有でき、新しい希望と力を抱くことができました。
筋肉痛でくたくたになることで、テレビも見ずに寝るだけの生活が続きましたが、流す涙を汗へ変えることで被災地へエールを送ることができました。郷里・熊本の一日も早い復興を願ってのボランティア活動。私にとって初めてのボランティア経験は、大学での「災害看護」学修の学びを深め、看護師をめざすうえでとても貴重な経験になりました。
今回のボランティア活動は、私の進路にも大きな影響を与えました。郷里を思う強い気持ちから、就職は熊本の病院に決めました。被災された方々へのメンタルケアの手助けをしたいと強く思うようになったからです。インターンシップで訪れた熊本市内の総合病院は避難所に姿を変えていて、「これが現実なのか」とショックを受けましたが、その熊本を支えるべく、郷里での看護師生活をめざすことにしたのです。
来年2月に看護師国家試験を控えているので、いまは日々勉強に精を出し、頑張っています。それと同時に、後輩たちがボランティアサークルを立ち上げ、さまざまなボランティア活動への取り組み強化が始まったことをとても嬉しく思い、先輩としてできることがあればどんどんサポートしていきたいと考えています。ボランティア活動は看護師をめざすうえでも大切な「こころ」を学ぶことができ、その経験が将来の看護師生活に大いに役に立つと確信しています。
現代社会の変化に伴い医療に対する要求は幅広く、それに応えられる柔軟な能力が必要とされています。その一つとして、福岡市内にキャンパスを持つ国際医療福祉大学は、都市型災害被災地支援の拠点として機能できるように、災害時のシステム構築など教育研究機関としての発展をめざしています。大学のカリキュラムには、「災害看護論」を科目として取り入れ、災害が人々の健康と生活に及ぼす被害を可能な限り少なくするための活動について学び、災害時における看護者の役割や、援助活動に必要な技術を修得します。
国際医療福祉大学福岡看護学部看護学科は平成21年に開設され、平成25年に福岡市早良区シーサイドももち地区に移転しました。平成28年には入学定員を80名から100名へ増員し、未来の看護師・保健師の養成に尽力しています。定員増に伴い、近隣にある国際医療福祉大学大学院(福岡キャンパス)内に施設・設備を新たに増設し、学修環境の向上も図っています。
本学の近隣には、グループ関連施設で臨床医学研究センターという位置づけの「福岡山王病院」があります。最新鋭の医療機器に触れながら、より高度で最新のスキルを、大学の教育方針を共有したドクターやほかのメディカルスタッフから直接学べる環境を有しています。その他、「チーム医療・チームケア」を在学中から学ぶ関連職種連携教育を実施。学科の枠を超えて「チーム医療・チームケア」を学ぶ、医療福祉総合大学ならではのカリキュラムを「講義⇒問題解決型学修⇒臨床実習」の形で行っています。
さらに、活発な国際交流も本学の特長であり、海外の協定校や協定医療機関で現地スタッフによる指導のもと、約2週間の見学および実習を通して、海外の医療福祉について学びます。国際医療福祉大学福岡看護学部看護学科では、国際的な視野と高い倫理観を持った、「チーム医療・チームケア」に貢献できる看護師の養成をめざしています。
国際医療福祉大学 福岡看護学部 看護学科4年 河上 智華さん
●涙を汗に変えて、郷里・熊本の災害ボランティアに励む!
平成28年4月14、16日、マグニチュード7を超える強い地震が九州を襲い、私の出身地である熊本にも大きな被害をもたらしました。テレビカメラが映し出すビルや家屋が倒壊した街並み、それを見るたびに私は「幼い頃から親しんできた熊本の姿じゃない」という辛さから涙があふれ出ました。以来、故郷を思って悲しみにくれる日々が続きました。しかし、悲しんでいるだけではなにも変わらない、私にも出来ることがあると自らを奮い立たせ同じ熊本出身の友人と募金箱を持ち、大学のエントランスや学生ラウンジで泣きながら募金活動をしました。
同時に「もっと何かできないか」と考えて、福岡市が主催する支援物資のボランティアに参加。午前10時から午後8時まで物資の仕分け、箱詰め、現地への輸送トラックの荷出し、運搬作業、ボランティアの受付を行いました。ボランティア活動に汗を流していると、同じ気持ちの人たちと「思い」を共有でき、新しい希望と力を抱くことができました。
筋肉痛でくたくたになることで、テレビも見ずに寝るだけの生活が続きましたが、流す涙を汗へ変えることで被災地へエールを送ることができました。郷里・熊本の一日も早い復興を願ってのボランティア活動。私にとって初めてのボランティア経験は、大学での「災害看護」学修の学びを深め、看護師をめざすうえでとても貴重な経験になりました。
●ボランティア活動が、私の進路を決めた!
今回のボランティア活動は、私の進路にも大きな影響を与えました。郷里を思う強い気持ちから、就職は熊本の病院に決めました。被災された方々へのメンタルケアの手助けをしたいと強く思うようになったからです。インターンシップで訪れた熊本市内の総合病院は避難所に姿を変えていて、「これが現実なのか」とショックを受けましたが、その熊本を支えるべく、郷里での看護師生活をめざすことにしたのです。
来年2月に看護師国家試験を控えているので、いまは日々勉強に精を出し、頑張っています。それと同時に、後輩たちがボランティアサークルを立ち上げ、さまざまなボランティア活動への取り組み強化が始まったことをとても嬉しく思い、先輩としてできることがあればどんどんサポートしていきたいと考えています。ボランティア活動は看護師をめざすうえでも大切な「こころ」を学ぶことができ、その経験が将来の看護師生活に大いに役に立つと確信しています。
国際医療福祉大学ってどんな大学?<大学担当者から>
●都市型災害被災地支援の拠点として災害看護にも傾注!
現代社会の変化に伴い医療に対する要求は幅広く、それに応えられる柔軟な能力が必要とされています。その一つとして、福岡市内にキャンパスを持つ国際医療福祉大学は、都市型災害被災地支援の拠点として機能できるように、災害時のシステム構築など教育研究機関としての発展をめざしています。大学のカリキュラムには、「災害看護論」を科目として取り入れ、災害が人々の健康と生活に及ぼす被害を可能な限り少なくするための活動について学び、災害時における看護者の役割や、援助活動に必要な技術を修得します。
国際医療福祉大学福岡看護学部看護学科は平成21年に開設され、平成25年に福岡市早良区シーサイドももち地区に移転しました。平成28年には入学定員を80名から100名へ増員し、未来の看護師・保健師の養成に尽力しています。定員増に伴い、近隣にある国際医療福祉大学大学院(福岡キャンパス)内に施設・設備を新たに増設し、学修環境の向上も図っています。
●大学からのメッセージ「国際的な視野に立った『チーム医療・チームケア』を探求!」
本学の近隣には、グループ関連施設で臨床医学研究センターという位置づけの「福岡山王病院」があります。最新鋭の医療機器に触れながら、より高度で最新のスキルを、大学の教育方針を共有したドクターやほかのメディカルスタッフから直接学べる環境を有しています。その他、「チーム医療・チームケア」を在学中から学ぶ関連職種連携教育を実施。学科の枠を超えて「チーム医療・チームケア」を学ぶ、医療福祉総合大学ならではのカリキュラムを「講義⇒問題解決型学修⇒臨床実習」の形で行っています。
さらに、活発な国際交流も本学の特長であり、海外の協定校や協定医療機関で現地スタッフによる指導のもと、約2週間の見学および実習を通して、海外の医療福祉について学びます。国際医療福祉大学福岡看護学部看護学科では、国際的な視野と高い倫理観を持った、「チーム医療・チームケア」に貢献できる看護師の養成をめざしています。