日本経済大学 経営学部 経営学科 芸能マネジメントコース3年のオンジです。
経済大学なのに、どうして芸能コースが?
いつも自己紹介するたびにどこそこで訊かれます。
しかしそれが最大の魅力なのであります。
僕がこの大学を志望した理由もそう。
音楽のステップアップを図るのが一番の目的で、それに加えて高校時代は商業科だったので、高校で学んだことを更に深く、尚且つ活かせる大学を、という一見無理難題のような条件で探していましたから、まさにもってこいだったわけです。
この不思議な、まったくの無関係にも思えるカップリングが、意外にも重要だったりするのです。
芸能コースがある4年制大学は画期的で、国内を探しても他にありません。
この組み合わせの何が良いのかと言うと、音楽産業は言わずもがな経済・経営と直結していますから、表現者としても裏方としても、どちらでも通用する力というのはこれからますます必要となってきます。
自分で歌い、或いは曲を作り、自身の手によって消費者に届ける(販売する)時代なのです。
では、ここではいったいどんなことを勉強しているのでしょう。芸能の授業は、座学と実践があります。
座学では主に「業界の裏側」について・・・。
といっても一口にお伝えするのは難しいですから、かいつまんでちょっとだけ中身をお見せします。
例えば。
「CD制作には、どれほどのおカネがかかるのか?」「制作側の取り分は?」「歌手はいくらもらえるの?」
おカネの話はつきものです。
上の図は、一枚3000円のCDが10万枚売れた場合(総売上3億円)のデータ。
制作側の利益は40%。CD作るのって、とんでもなくおカネがかかるわけですね。その中でも歌唱印税(=歌い手に入るおカネ)はほんの1%。歌っている張本人にはもっともっと莫大なおカネが流れ込んでいるイメージがありますが、これが現実なのです。
この点、シンガーソングライターは強いですね。作詞者、作曲者へ支払われる著作権印税もプラスされますから、巷でよく言われる「夢の印税生活」も夢じゃなくなるわけです。あくまでもこれは一つの例ですが。なんとなく仕組みはお分かりいただけたのではないでしょうか。
このほか契約やさまざまな広告、コンサートやテレビの収益構造など広範囲で芸能の裏事情を探っていきます。
いっぽう実践の授業は、ボイストレーニングとDAW(Digital Audio Workstation)があり、DAWではパソコンを使った楽曲制作・アレンジ作業を学びます。学内にはレコーディングスタジオも併設されているので、制作した楽曲の録音も行うことができます。
テレビでよく見るような壁一面、鏡張りのリハーサル室もあり、そこではダンスの授業も行われます。もっとも僕は体を動かすことが大苦手なので、ダンスの授業を受けたことはありませんが、、、
終盤は自分の話になってしまいますが、今度の4月から4年生になり、大学生活も残り1年となってしまいます。
音楽で食べていくっていうのは、風を掴むようなもの。
厳しい世界だの成功者は一握りだのと言いますが、それでも端(はな)から諦めていてはその風すら起こすことはできません。自分が何かしら動いてみれば風は起きるもの。それが向かい風になるか追い風になるかは分かりませんが。
僕がこの1年でやるべきことは、とにかくプロからできるだけ多くの技を吸収するということ。せっかく近くに音楽の現場をリアルに見ているプロの先生方がいらっしゃるわけですから。
それはよそでは聞けない裏話や、DAWにおけるテクニック、今後自分がどんなポジションを目指していくかということなど、例を挙げればキリがありません。ありったけの好奇心を持って何にでも興味を示し、あらゆるものを自分の糧として食べつくすようなハングリー精神が大切です。
ちなみに僕は現在、地元・宮崎と福岡を拠点に年間約50本の「昭和の遺産を歌い継ぐ」ライブ活動を行っています。
最後に。
大学は、自分をカスタマイズする為の場所だと思っています。
学生とはいえ、大人と子どもの半分このような感じですから、漠然とした不安や怖れは常につきまとっています。背後には影のように、いつも「責任」の二文字がぴったりとくっついているのですから。
しかし、この大学での時間というのは、曲で例えるならAメロとサビのちょうど間のところ。これから盛り上がっていく為の橋渡しの部分です。高くジャンプしようと勢いをつける為にかがんでいる、そんな状態。
自分に何が必要で何が要らないのかを選び抜き、なりたい自分を探して形成していく最高の時間なのです。
僕のこの拙い文章が、少しでもあなたのお役に立てたならば幸いです。
経済大学なのに、どうして芸能コースが?
いつも自己紹介するたびにどこそこで訊かれます。
しかしそれが最大の魅力なのであります。
僕がこの大学を志望した理由もそう。
音楽のステップアップを図るのが一番の目的で、それに加えて高校時代は商業科だったので、高校で学んだことを更に深く、尚且つ活かせる大学を、という一見無理難題のような条件で探していましたから、まさにもってこいだったわけです。
この不思議な、まったくの無関係にも思えるカップリングが、意外にも重要だったりするのです。
芸能コースがある4年制大学は画期的で、国内を探しても他にありません。
この組み合わせの何が良いのかと言うと、音楽産業は言わずもがな経済・経営と直結していますから、表現者としても裏方としても、どちらでも通用する力というのはこれからますます必要となってきます。
自分で歌い、或いは曲を作り、自身の手によって消費者に届ける(販売する)時代なのです。
では、ここではいったいどんなことを勉強しているのでしょう。芸能の授業は、座学と実践があります。
座学では主に「業界の裏側」について・・・。
といっても一口にお伝えするのは難しいですから、かいつまんでちょっとだけ中身をお見せします。
例えば。
「CD制作には、どれほどのおカネがかかるのか?」「制作側の取り分は?」「歌手はいくらもらえるの?」
おカネの話はつきものです。
上の図は、一枚3000円のCDが10万枚売れた場合(総売上3億円)のデータ。
制作側の利益は40%。CD作るのって、とんでもなくおカネがかかるわけですね。その中でも歌唱印税(=歌い手に入るおカネ)はほんの1%。歌っている張本人にはもっともっと莫大なおカネが流れ込んでいるイメージがありますが、これが現実なのです。
この点、シンガーソングライターは強いですね。作詞者、作曲者へ支払われる著作権印税もプラスされますから、巷でよく言われる「夢の印税生活」も夢じゃなくなるわけです。あくまでもこれは一つの例ですが。なんとなく仕組みはお分かりいただけたのではないでしょうか。
このほか契約やさまざまな広告、コンサートやテレビの収益構造など広範囲で芸能の裏事情を探っていきます。
いっぽう実践の授業は、ボイストレーニングとDAW(Digital Audio Workstation)があり、DAWではパソコンを使った楽曲制作・アレンジ作業を学びます。学内にはレコーディングスタジオも併設されているので、制作した楽曲の録音も行うことができます。
テレビでよく見るような壁一面、鏡張りのリハーサル室もあり、そこではダンスの授業も行われます。もっとも僕は体を動かすことが大苦手なので、ダンスの授業を受けたことはありませんが、、、
終盤は自分の話になってしまいますが、今度の4月から4年生になり、大学生活も残り1年となってしまいます。
音楽で食べていくっていうのは、風を掴むようなもの。
厳しい世界だの成功者は一握りだのと言いますが、それでも端(はな)から諦めていてはその風すら起こすことはできません。自分が何かしら動いてみれば風は起きるもの。それが向かい風になるか追い風になるかは分かりませんが。
僕がこの1年でやるべきことは、とにかくプロからできるだけ多くの技を吸収するということ。せっかく近くに音楽の現場をリアルに見ているプロの先生方がいらっしゃるわけですから。
それはよそでは聞けない裏話や、DAWにおけるテクニック、今後自分がどんなポジションを目指していくかということなど、例を挙げればキリがありません。ありったけの好奇心を持って何にでも興味を示し、あらゆるものを自分の糧として食べつくすようなハングリー精神が大切です。
ちなみに僕は現在、地元・宮崎と福岡を拠点に年間約50本の「昭和の遺産を歌い継ぐ」ライブ活動を行っています。
最後に。
大学は、自分をカスタマイズする為の場所だと思っています。
学生とはいえ、大人と子どもの半分このような感じですから、漠然とした不安や怖れは常につきまとっています。背後には影のように、いつも「責任」の二文字がぴったりとくっついているのですから。
しかし、この大学での時間というのは、曲で例えるならAメロとサビのちょうど間のところ。これから盛り上がっていく為の橋渡しの部分です。高くジャンプしようと勢いをつける為にかがんでいる、そんな状態。
自分に何が必要で何が要らないのかを選び抜き、なりたい自分を探して形成していく最高の時間なのです。
僕のこの拙い文章が、少しでもあなたのお役に立てたならば幸いです。