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大学自慢 2017年09月29日 福岡女学院大学

イタリアではじめて本気になれた

こんにちは。福岡女学院大学国際キャリア学科3年のNaghisaです。
今回私が紹介するのは、この国際キャリア学科独自のカリキュラムで組まれたインターンシップの体験についてです。

福岡女学院大学の国際キャリア学部は、国際キャリア学科と国際英語学科の二つに分かれています。どちらも主に英語を学びますが、国際英語学科は英語を中心に学び、私たち国際キャリア学科は英語に加え、国際政治経済や異文化コミュニケーション、ビジネスなどを勉強しています。

とても個性豊かな学生が多く、また、きちんと自分の意見を持って発言できる人に囲まれているのでお互いに刺激しあえる環境です。また、先生方もそれぞれの専門知識や経験が豊富なので、お話がとても面白いですし、いつも新しい刺激をいただいています。例えば、中東の研究をしている先生、映画の英語などを研究している先生、東南アジアや国際協力について詳しい先生など、多種多様で楽しいです。

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さて、この学科に入学して3年が経ちますが、私はそもそもこの学科のブログを見て入学を決めました。私はイタリアのユヴェントスというサッカーのチームが大好きでイタリア語の勉強を始めたのですが、福岡では本格的にイタリア語を第二外国語として学べる大学はありません。そんな時、国際キャリア学科のブログを見ていると「イタリアから外部講師をお招きして講義を行いました」という記事を見つけ、ここなら何かできるかもしれないという、たったそれだけの理由で入学しました。

そんなこんなで、イタリア語の魅力にハマっていた私は、イタリア語に触れられる機会を見つけるとすぐに参加しました。福岡では毎年、西日本国際ビジネスフォーラムという国際会議が開催されています。これは、ヨーロッパと九州、主にイタリアと福岡をビジネス面においてつなげていくという理念をもとに、ゲストスピーカーをお呼びしてのセミナーや商談、ビジネス・マッチングなどが行われています。

私は毎年、この会議に学生スタッフとして参加させていただいていますが、商談のお手伝いや司会など、普段では絶対に得られない経験をしました。そして同時に、ビジネスにおける英語やイタリア語にも触れることができ、近い将来「外国語を使って働く」という夢もはっきりとしてきました。

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そして、今年の9月2日から11日には学科のプログラムでローマの郊外にある”Casale Marchese”(カザーレ・マルケーゼ)という歴史の古いワイナリーでインターンシップをしてきました。初日にワイナリーを見学しながら説明を受け、日本に輸出する際に必要な資料や、日本人観光客向けの文章を翻訳するお仕事をいただきました。最初の説明は外国語を聞き取ることに必死でなんとなく理解したつもりでしたが、専門用語が引っかかってパンク寸前でした(笑)。

しかし、与えられた文章をしっかり読み込んで日本人に理解してもらえる日本語にする作業をしていくと、最初に受けた説明がどんどん頭の中で整理されていっていることに気づきました。「あぁ、この経営者ファミリーはとても古い歴史があるって言ってたな」「このワインはこんな風だと言ってたな」など、理解が深まっている状態を客観的に感じ取れたのです。

それと同時に、日本語の複雑さを再認識しました。辞書に載っているまま訳をしても、日本語の意味がつながらないですし、主語が行方不明になることもありました。普段受けている授業のように、「間違っていても大丈夫」、とはいかないのが「仕事」だということも学びました。この場で日本語ができるのは私だけであり、もし意味不明な文章に訳して今後の彼らの商売に影響してはいけないという責任感がありました。

そうは言っても、イタリアの人たちは本当に明るくて、仕事に対して責任感も誇りも持ちつつ、いつもゆっくり大らかに過ごしていて、それがとても心地良かったです。「君のペースでやればいい。そのまま訳するのに限界が来たら、自分の文化に合わせた文章にしていけばいい」とアドバイスしていただき、急遽、ワインに合う日本食の例を挙げて付け足すことにもなりました。

そして、先日、私の訳が入ったホームページが出来たと連絡がありました。私が訳したものが正式に使われていて、日本の輸出業者にも送ったとのことでした。ものすごく粗雑な訳でお恥ずかしいですが、みてもらえると嬉しいです!

http://www.casalemarchese.it/jp/

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私事で恐縮ですが、このインターンシップ期間中に私の大切な人が天国に旅立ちました。とても尊敬していた人でさえ、私と同じ一人の人間であること、人生は本当に一回切りしかないという当たり前のことに気づきました。インターンシップの最終日に、「頑張ってね。応援しているよ」と皆さんに温かく送り出してもらいました。たった1週間だけでしたが、本当に頑張ったと胸を張って言えます。

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私は今まで、本当に頑張ったと言えることがありませんでした。支えてくれる優しい人に恵まれたおかげで、自分の力で必死に何かを成し遂げたことがありませんでした。一度しかない人生で、本気で頑張れる機会はどのくらいあるのでしょうか。そんな機会は死ぬまでにあと何回訪れるのでしょうか。私は、学生時代が最もそのチャンスに恵まれていると思っています。高校生の皆さん、自分が本当に頑張れる大学で素晴らしい経験を積んでくださいね。もし、興味があったら福岡女学院のホームページも見てみてくださいね。(入学は女の子だけだけど…。)

最後まで読んでくれてありがとうございました!!