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大学自慢 2017年12月05日 中村学園大学

島の活性化にアイデアを出し、実践

こんにちは!中村学園大学流通科学部3年生のゆりかです(*^-^*)

今回は流通科学部のカリキュラムの1つを紹介します。流通科学部3年生の授業の1つ、「流通科学研究総合演習Ⅱ(片山ゼミ)」では、実社会を対象にマーケティング戦略を通じた考察を行っています。具体的には、佐賀県庁の島活性化プロジェクトと片山ゼミがコラボし、佐賀県の島々を活性化しようという取り組みです。

突然ですが、皆さんは、佐賀県にある『加唐島』(かからしま)や『高島』という島を知っていますか?
恐らく多くの方が知らないかと思いますが、佐賀県には7つの離島があり、その中でも今年は『加唐島』と『高島』に携わり、活性化活動を行うことになりました。

私は今回『加唐島』チームのプロジェクトリーダーを務めていた為、加唐島の活動内容について、詳しくお話をしたいと思います(o^―^o)

まずは『加唐島』の紹介ですが、加唐島はイカで有名な佐賀県の呼子から船で約20分の場所にある離島です。特産品は、島には広大な椿園がある為、椿の花から採取される椿油があります♪また、猫が多いことから『猫の島』とも呼ばれています。それから、韓国(旧:百済)の第25代国王である“武寧王”の生誕の地として知られており、“武寧王の生誕碑”や“武寧王の産湯”などが存在します。

人口は年々減少しており、現在は約100人ととても少ないです。島は海で囲まれているため、島の方々の主な職業は漁師さんです☆

(佐賀県最北端椿園からの景色)
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私たちが「島の活性化」を行うにあたって、両島メンバー11人に分かれ、最終ゴールは9月に行われる『最終報告会』という目標に向かってそれぞれ活動を開始しました。

活動開始後、まずは5月に現地の視察を行いました。そこでは加唐島の課題や現状を把握し、島の方々の思い等もお伺いをしました。島民の方の意見として、「島に残るものがほしい」という意見がありました。

また、後日呼子の朝市で一般の方を対象に“加唐島の認知度調査”というアンケート調査を行ったところ、結果として、「加唐島への船着き場がわかりにくい」「加唐島を知らない」「加唐島と聞いて連想できる物がない」といった意見を聞きました。

(島の方々との交流会の様子です)
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そこで、『渡船場の看板設置・メンテナンス』『顔抜き看板の設置』『中村学園オリジナル椿油』『土産品の製作』を行うことにして、4つのチームに分かれ、活動を開始しました。
活動は、主に放課後や休みの日に集まって行い、夏休み期間も行いました。どのチームも最初は苦戦していましたが、メンバー全員で協力し、助け合いながら活動を進めていきました。

まずは『渡船場の看板設置・メンテナンス』チームです。
案内板のデザインのポイントは、加唐島のゆるキャラ“かかにゃん”(※このゆるキャラは、一昨年の先輩が作成したものです。)を使用したこと、加唐島の特産品でもある椿の花の絵、民話に出てくる鯛の絵を可愛らしく描いたことです。

そして、キャッチフレーズも事前に加唐島メンバーが考え、島の方々に意見をもらって作りました。その際のキャッチフレーズは、呼子→加唐島行きの渡船場は「何かあるかも!加唐島」、加唐島→呼子の渡船場は「またおいでよ!加唐島」にしました。また、先輩方が以前製作していた案内板も老朽化が見られたため、メンテナンスを行いました。

(渡船場に設置した看板です。)
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次に、『顔抜き看板の設置』チームです。
“顔抜き看板”を設置し、写真を撮った際SNSにあげてもらい、加唐島の認知度を向上することができれば…という思いから、製作しました。デザインは、武寧王の顔抜き看板です。看板は、武寧王の記念碑の横に置かせてもらいました。また、足跡シールも製作しました。これは、観光スポットや休憩所までの道路にシールを貼り、わかりやすく誘導するというものです。

(設置した顔抜き看板です。)
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同時に、『渡船場の看板設置・メンテナンス』チームと協力をし、島の民話である「鯛の恩返し」という物語に基づいて、冊子も作成しました。

『中村学園オリジナル椿油』は、まずは若い人に加唐島の存在を知ってもらいたいという思いから、パッケージデザインを若者向けに可愛らしく仕上げました。ポイントは、島のゆるきゃら“かかにゃん”、そして椿の花の絵を使用し、可愛らしいパステルカラーを使用したことです。また、新規特産品を作りたいという思いから、島にハーブを植え付けました。

(“中村学園オリジナル椿油”81本です)
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『土産品製作』チームは、島の土産品に購入してもらえるように…とタオルを製作しました。島の方からの意見として、「タオルの隅に椿の花の絵を入れ、巻いた時に見えた方がいい」「文字はひらがなにした方が親しみやすい」という声があったので、デザインの隅に椿の花の絵と“かかにゃん”を入れ、タオルの中央に大きな文字で“かからしま”と入れたことです。同時に、新規特産品のハーブを利用し、新土産品として“ハーブ石鹸”も製作し、販売しました。

(完成したタオルとハーブ石鹸を販売している民宿の様子です)
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最後に、各班の活動を終え、9月に高島で『最終報告会』を行いました。最終報告会には加唐島・高島の島民の方、佐賀県庁の方、メディア関係の方々など大勢の方に来ていただき、プレゼンテーション形式で成果や改善点を報告しました。

成果の一部として、看板チームが製作した案内板と顔抜き看板は、SNSでも掲載されているのが確認でき、島の方々にも好評でした(*^-^*)
土産品であるタオル・ハーブ石鹸は学校近くの喫茶店、島の民宿で販売し、中村学園オリジナルデザインの椿油はそれに加えて学内ショップ丸善でも販売をしたのですが、どれも大変好評で、特産品・土産品ともに約1か月ですべて完売し、追加販売の依頼を受ける程で大成功でした(#^^#)

(最終報告会プレゼンテーションの様子)
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(最終報告会後加唐島チーム・高島チーム合同)
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約半年間にわたる活動を通して、商品化の難しさや観光客を招く難しさなども痛感し、思い通りにいかず苦労する点も沢山ありましたが、島の方々との沢山の出会いがあり、皆で協力し合ったことでグループ全員が大きく成長できたと思います。
また、大学生活をこのように充実できたことが自分の一番の財産になったと思っています(*^_^*)

大学生は自由な時間が沢山あり、どのように行動するかは、本当に自分次第だと思います。高校生の皆さんの大学選びの参考に少しでもなれたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました(o^―^o)♪