語学留学での体験が、将来の目標のきっかけに。
移民支援に関心を持つようになったのは、大学2年のフィリピンへの語学留学で感じた、あらゆるものが異なる環境で暮らす際に伴う不安や引け目、孤独感がきっかけでした。それまでも移民について耳にする機会はありましたが、特に深く考えることはありませんでした。しかし、実際に異国で生活したことで、移民の人々の困難をもっと理解できるようになりたい、そのためには私に何ができるのかを考え始めました。現在はフィンランドのタンペレ大学で一年間、移民支援や多文化共生について学び、その問いに対する答えを探しています。
また、ボランティアとして参加した日本語教室では、新しい環境で言語や学校のカリキュラムの違いに戸惑いながらも、一生懸命に学習に取り組む子どもたちを見守っています。日本語教室が単なる言語学習の場ではなく、言葉を通じて育まれる経験を共有し、成長を讃え合うことができる、学習の意義付けと人生の深化が得られる場所であると実感しました。
まずは、自分が楽しめることからはじめよう!
現在、私は移民というテーマに関心を持ち、様々なことに取り組んでいます。しかし高校生の頃は何をしたいのか全くわかりませんでした。そんな中でも、唯一英語だけは得意だったので、自分の特性を大切にしようと思い、福岡大学の英語学科に進学しました。
福岡大学には多彩な学部、学科があり、自分の専攻だけでなく、興味がある他の分野にも挑戦することが出来ます。例えば、私は英語学科に在籍しながらも、異文化理解のための授業を他の学部に跨って受講してきました。また、他大学の充実した施設を利用したり、自分の大学にはない授業を受けたりする機会を得られたことで、生活が一層豊かになったと感じています。
福岡で自分のできること、楽しめることを通じて少しずつ世界を広げていく中で、ようやくやりたいことが見えてきました。高校生の皆さんが、霧が立ち込めるように感じる世界の中でも、楽しめるものを見つけ、学びを深めていけることを願っています。