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事務局からのお知らせ 2017年03月26日 福岡未来創造プラットフォーム

保護者向けコラム[vol.2] そこが知りたい、福岡の大学入試!

頑張る子どもを応援するためにも
そこが知りたい、福岡の大学入試!

大学入試とひと言でいっても、保護者のみなさんが高校生の頃とは違っていまの入試方式は多様化しています。とりわけ、福岡市とその近隣に20以上も密集する福岡の大学では、各々の大学が採用する入試方式もさまざま。大学ネットワークふくおかに加盟する私立大学は、国公立大学で必須のセンター試験を全大学が採用しています。また、推薦入試やAO入試を採用する大学も多く、志望する大学の入試方式によって子どもの受験対策も異なってきます。第一志望校合格に向かって頑張る子どもを応援するためには、まず、保護者のみなさんが大学の入試方式をしっかりと理解しておくことが大切!そこで今回は、福岡の大学の入試方式をご案内します。

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福岡の大学の主な入試方式

(大学ネットワークふくおか加盟19大学、2016年実績)
 
●国公立大学

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●私立大学

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●推薦入試、AO入試の一例

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大学入試、福岡の大学のここがウレシイ!

(大学ネットワークふくおか加盟19大学、2016年実績より)

●すべての私立大学がセンター試験利用方式を採用しているため、国公立大学と併願しやすい!(※)
●大学所在地以外の都市にも受験会場を設ける大学が多いため受験がしやすい!
●ほとんどの大学が推薦入試を実施。AO入試を採用する大学も多い!
●スポーツ推薦など、受験生の特技をフルに活かせる選抜方式を採用する大学もある!
<(※)センター試験のメリット>

●センター試験の結果で複数の大学に出願できて受験チャンスが拡大!
●地元で受けられるため、遠方からの受験生の負担を軽減。特に保護者のみなさんには、交通費や宿泊費などを削減できます。

さまざまな入試方式を採用する福岡の大学。一般試験、推薦入試、AO入試、また、国公立大学、私立大学によって、受験勉強の組み立て方や重点を置くポイントも変わります。保護者のみなさんは子どもが志望する大学の受験方式を理解し、受験勉強をサポートすることが大切になりますね。

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国公立大学は必須、多くの私立大学も利用
受験の第一関門、センター試験の基礎知識
大学入試と聞いて、まずセンター試験を思い浮かべる保護者の方が多いのではないでしょうか?センター試験は1979年度から1989年度まで実施された国公立大学を対象とした共通第1次学力試験に代わり、1990年度から導入されたマークシート方式の試験です。毎年1月中旬の土・日曜の2日間に全国で一斉に実施されます。国公立大学の一般入試受験者は、原則、センター試験を受験しなければなりません。また、最近の私立大学では、センター試験の成績が利用できるセンター試験利用方式を設定する大学が増えていることから、センター試験は多くの受験生にとって大学受験の第一関門といえます。
 
国公立大学の一般入試

国公立大学の一般入試は、「センター試験」の得点と、大学別に実施される「2次試験(個別学力検査)」の得点の合計で合否を判定されます。 センター試験と2次試験の配点比率は大学・学部ごとに異なります。また、センター試験の成績が基準を満たさないと不合格になる二段階選抜を実施する大学もあります。「センター試験」の解答・配点は試験翌日に新聞などに公表されますので、受験生は自己採点を行ったうえで、志望大学へ「2次試験」の願書を提出します(出願期間:センター試験の約1週間後から約10日間)。センター試験の採点結果に応じて、出願校・学部を変更することは可能です。
 
センター試験の科目は、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語の6教科30科目で構成。志望大学・学部が指定する教科・科目を選択して受験します(※)。国公立大学の多くが5教科以上を課しています。
(※試験教科・科目は実施年度、大学、学部により変動する場合がありますので、各大学の入試要項をご参照ください)


2次試験
「2次試験」では各大学が前期日程、後期日程の二つの日程に分けて入試選抜を行う「分離・分割方式」が採用されています。受験生は、日程ごとに出願校を変えることも、同じ大学を続けて受けることも可能です。また、一部の公立大学では中期日程を設けているところもあり、最大で3回の受験チャンスがあります。前期日程で合格した大学に入学手続きをすると、中・後期日程の受験資格がなくなるため、前期日程では第一志望校を受験します。

■国公立大学一般入試のしくみ
<2次試験スケジュール>
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センター試験の利用が増加、私立大学の一般入試

私立大学の一般入試は、センター試験が終わった1月下旬~2月中旬に実施され、各大学が自由に入試日程、選抜方法を設定しています。国公立大学とは異なり、試験日が重ならなければ何校でも受験できます。各大学独自の試験を実施する「一般方式」と、センター試験の成績を利用する「センター試験利用方式」に分けられます。

●一般方式
大学個別の選抜試験で合否を判定します。入試科目は大学によってさまざまですが、文系学部は英語・国語・地歴公民または数学から3教科、理系学部は英語・数学・理科の3教科を課すのが一般的です。最近では、学科試験を課さずに小論文や論述試験のみの大学もあります。また、外部英語試験(英検、TOEFL等)のスコア保持者や日商簿記などの資格取得者に点数を加点する大学もあります。
大学によっては2月下旬~3月にかけて「後期入試」「2期入試」などの再入試を実施することがあります。1月末から2月にかけて行われた試験の合格発表が終了してから出願できますが、募集人員が少ないため高倍率となりがちです。

●センター試験利用方式
現在、多くの私立大学がセンター試験の成績を活用する「センター試験利用方式」を採用しています。大学独自の試験を課さずセンター試験の結果だけで合否を判定するケースが一般的ですが、大学によってはセンター試験後に個別試験を課す場合もあります。センター試験の必要科目数は、多くは3教科以下となっています。
 
私立大学はもちろん国公立大学で増える推薦入試

多くの私立大学が採用する選抜方式で、一部の国公立大学でも実施されています。推薦入試の定義は「出身学校長の推薦に基づき、原則として学力検査を免除し、調査書を主な資料として判定する入試」となっています。一般入試とは異なり、大学が求める出願条件を満たしたうえで、出身高校長の推薦を受けないと出願できません。推薦入試には、「公募制」と「指定校制」があります。公募制推薦入試の場合、高校を問わず出願できますが、指定校制推薦入試では、大学が指定した高校の生徒のみに出願資格があります。
推薦入試では、他大学との併願を認めない「専願」が条件になっていることも多く、国公立大学はほとんどが「専願」です。私立大の公募制推薦の中には「併願」が可能な大学もありますが、指定校制推薦では原則として「専願」になります。

●国公立大学の推薦入試
国公立大学は原則公募制ですが、私立大学に比べて募集人員が少なく、センター試験を課す大学・学部もあります。学力試験を課す大学は少なく、「面接」や学科に関連した専門的知識を必要とする「小論文」が課せられるケースがほとんどです。

●私立大学の推薦入試
私立大学では「公募制」「指定校制」の両方を実施している大学が多く、高校の成績(評定平均値)と、面接・小論文などによる人物評価などによって合否が決まります。また、大学によっては「スポーツ推薦」「文化活動推薦」「自己推薦」などの特別推薦入試を採用しています。自己推薦は、高校からの推薦書は不要で、生徒会活動や取得資格、ボランティア活動なども評価対象になります。
 
強い志望動機が問われるAO入試

AO入試(アドミッションズ・オフィス入試)は、出願者自身の人物像を大学側の求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて合否を決める選抜方法で、私立大学はもとより一部の国公立大学で採用されています。学力試験の結果で合否が決まる一般入試とは異なり、内申書、活動報告書、学習計画書、志望理由書、面接、小論文など、出願者の個性や適性に対して多面的な評価で合格者を選抜します。また、推薦入試とは違い、高校からの推薦書は必要ありません。選抜方法は大学ごとに異なりますが、いずれも強い志望動機が必要です。なお、国公立大学のAO入試はセンター試験を課しているところが大半です。